テニスのサーブや日常動作で左肘が痛む24歳男性|外側上顆炎(テニス肘)で来院された症例

テニスのサーブや日常動作で左肘が痛む24歳男性|外側上顆炎(テニス肘)で来院された症例

1. 患者様プロフィール

24歳、男性の患者様です。
職業はデスクワークをされており、学校の先生としてもお仕事をされています。
非常にアクティブな方で、普段の生活では柔術やボクシング、冬にはスキーやスノーボード、さらにボルダリングやテニスなど、多岐にわたるスポーツを楽しまれています。

2. 来院理由

当院を選んだ理由には「テニスで膝を痛めたから」というきっかけもありましたが、今回は当院の前を通りかかり、ご自宅の近くだったことから来院されました。

3. どんな患者様の症例なのか?

学校の先生やデスクワークで日々忙しく過ごされながら、柔術、ボクシング、スキー、スノボー、ボルダリング、テニスなど様々なスポーツに親しまれている患者様です。
しかし、左肘を痛めてしまったことで、趣味であるテニスのサーブ時に痛みが出るだけでなく、日常生活のあらゆる場面で不便を感じていらっしゃいました。物を持つことや鍵を閉める動作、コップをつかむ、ドアノブを捻るといった、日常の何気ない手元の動作でも肘に痛みが走る状態でした。

4. 症状名と詳細

【症状名】
外側上顆炎(テニス肘)

【症状の詳細】
初回来院の3日前、テニスのサーブの練習をしていた際に左肘に痛みが発生しました。
痛みの強さを表すペインスケールでは「6〜7」と、強い痛みを感じていらっしゃる状態でした。
テニスのサーブ動作はもちろんのこと、日常の中で「物を持つ」「鍵を閉める」「コップをつかむ」「ドアノブを捻る」といった手を動かす動作のたびに左肘への痛みが現れていました。

5. 初来院時の主訴

初回来院時、患者様からは以下のようなお悩みを訴えられました。

「テニスのバックハンドが痛い」
「重いものを持ち上げる時に痛む」
「指先を使って何かを掴む時に痛みが出る」

6. 初回検査で確認された身体の状態

初回の検査では、以下の身体の状態が確認されました。

肘が軽度に曲がった状態(肘軽度屈曲位)になっており、まっすぐ伸ばすことが難しい状態(伸展制限)
前腕を内側に捻る動作での痛み(回内時痛)
手首(手関節)を反らす動作の制限(背屈制限)および軽度の曲げる動作の制限(屈曲制限)

7. 施術内容

初回検査で確認された状態に基づき、以下の施術を行いました。

前腕、上腕、前胸部へのローラーを用いた施術
骨盤矯正
背骨の矯正

8. 施術後の変化

施術を行った直後、以下のような変化が見られました。

肘の痛みがなくなった
制限のあった肘が伸ばしやすくなった(伸展しやすくなった)
背骨のしなりが出て、姿勢をすっと伸ばせるようになった

9. 施術を重ねた経過

施術の回数を重ねるごとに、肩、肘、手関節(手首)の可動域が広がっていきました。
経過とともに身体の状態が整い、テニスをして腕をしっかり使っても痛みが出ない状態へと変わっていきました。

10. 院長の解説

【症状】
今回の症例は、テニスのサーブ練習をきっかけに左肘に強い痛みが出現した外側上顆炎(テニス肘)です。

【初回に確認された身体の状態】
検査時、肘の伸ばしにくさ(伸展制限)や手関節の可動域制限が見られたほか、姿勢全体として胸椎の円背(背中の丸まり)が強く、頚椎がストレートネックになっており、胸をしっかり張れない状態が確認されました。

【院長が着目したポイント】
肘を伸ばしにくくなっているほど前腕の筋肉が短縮して固まっている状態に着目しました。また、肩の内旋(内側への巻き込み)が強く、それが肘の曲がった状態(屈曲位)を強めていると考えました。
背中(胸椎)の円背が強くストレートネックになっていることで胸が張れず、その結果として肩の内旋が強くなり、肘へ負担をかける影響を与えている可能性を考えました。さらに、テニスラケットを握り指先の力を過剰に使うことで、肘の外側上顆に負担が集中し、炎症物質が溜まる状況につながったの見解を持ちました。

【施術】
肘の局所的な問題だけでなく全身のつながりを考慮し、短縮した筋肉を緩めるため前腕・上腕・前胸部へローラー施術を行い、姿勢の崩れに対しては骨盤矯正と背骨の矯正を実施しました。

【施術後の変化】
施術後は背骨のしなりが戻り、姿勢を伸ばしやすくなったことで肘の伸ばしやすさにつながり、痛みの消失が確認されました。

【症例から分かること】
肘の痛みの背景には、前腕の筋肉の固さだけでなく、胸の張りや肩の巻き込み、背骨や骨盤といった身体全体のバランスが影響している可能性が考えられる症例でした。

11. 今回の症例で伝えたいポイント

今回の症例で特にお伝えしたいポイントは、「痛い時は運動をやめる」ということです。無理をして運動を続けると症状を悪化させるおそれがあります。

また、外側上顆炎(テニス肘)だからといって肘だけを施術すれば良いというわけではありません。身体全体のバランスを見ることが大切であり、姿勢をしっかり正していくことが、結果として身体の不調の予防や改善につながっていきます。

12. まとめ

今回は、テニスのプレイ時や日常生活の手元を使う動作で左肘に痛みが出ていた「外側上顆炎(テニス肘)」の症例をご紹介しました。

同じようにテニス肘や肘の痛みで悩んでいる方は、痛みを放置せずに早めに治療を受けていただくことをおすすめします。肘の局所的な部分だけに目を向けるのではなく、普段の座る姿勢、立ち姿勢、寝る姿勢など、日常生活の中で意識できるポイントを一つずつ増やしていくことが大切です。肘の違和感や痛みでお困りの方は、ぜひご相談ください。

さいとう接骨院 鶴間院